昭島の自然に囲まれて・・・ニューイヤーコンサートに出演しました(NPO法人『メロディーの和』主催)
皆さまこんにちは。
昭島市や福生市で日本舞踊教室を開いております藤間美都也(ふじまみつや)です。
先日令和4年1月16日(日)にNPO法人「メロディーの和」主催によるニューイヤーコンサートに出演してまいりました。

石井亨先生のお声かけにより、地域で活躍されていらっしゃるクラシックの皆さまが集まり、こちらのコンサートが開かれました。
場所は、昭島市の緑に囲まれたフォレスト・イン昭和館のガーデンチャペル。私にとって初めてのチャペルで踊るコンサート。しかも、クラシックの世界の方々とご一緒だなんてワクワクしかない!
今回わたしは長唄「島の千歳」を踊らせていただきました。「島の千歳」は白拍子の元祖の名で、
明治三十七年七代目望月太左衛門の襲名披露の時に発表されましたもの。前半は水にまつわる風景を格調高く表現をし、曲調の替わる後半は初春を言祝ぐ女性の舞踊となる作品です。
実は昭島市の水は、地下水のみを水源としたおいしい水が提供されています。水にまつわる歌詞が多く唄われる本作は地元昭島市の特徴にもぴったりのご祝儀の曲であることから、この曲を選ばせていただきました。
当日は12時から本番と同じ会場でリハーサル開始。お浚い会でいう「場当たり」になるでしょうか。ひとり6分くらいの持ち時間です。
自分の番の時に持参したCDをかけていただき音量の確認。また、実際に踊るスペースはいつものような舞台とは違いますので確認をしました。

ちなみに、この日のスケジュールはこんな感じです。
10時40分 美容院(結髪のみ)
12時 リハーサル開始
12時40分 美都也リハーサル
14時 開演
着付けは自宅で自分でやりました。バスタオルでしっかり補正し、いつもより時間をかけて丁寧に。帯は二重太鼓です。
今回は衣装は自前の訪問着。母の着物を譲っていただきました。呉服屋さんで袖の裄を長く出す際に藤間流の紋を入れた気合いの入る着物です。
美容院を出てそのまま会場へ向かいます。会場にとても近い美容院で助かりました。
当日は心地の良い青空。チャペル内には柔らかな光が差し込み、荘厳な雰囲気がたまりません。
時間通りにニューイヤーコンサートは始まりました。
ご出演の皆様は、とにかく素敵。
歌、ピアノと素晴らしい演奏を奏でられます。チャペルの雰囲気にぴったりです。
生の歌声、演奏は心に響きます。
暖かな気持ちになりますし、気持ちが穏やかになるんですよね。
私もなかなかクラシック音楽を直接聴く機会がないので、心から楽しませていただきました。
石井亨先生が作られた「昭島我が街」という作品の発表があったのですが、お客様から大変好評をいただいてました。昭島市を愛する気持ち、石井先生のお人柄が伝わる作品です。
こちらの作品は、花柳柳優先生が日本舞踊で振り付けをなさいまして華を添えていらっしゃいました。華やかな明るい雰囲気が伝わり、作品に深みが増したと思います。
その中で踊らせていただく日本舞踊。
「島の千歳」は古典の演目なので、しっかりとお稽古通りに踊ることを心がけました。

幕もなく、所作台もありませんが、私がやることはいつも通り。お客様の前で一生懸命踊るだけです。
最初はやはり緊張もあったのですが、私のお弟子さん(五歳女の子)がご家族といらしていて「〽️春たつ空の若水は」という歌詞の後のノリのよい三味線演奏のところで手拍子をしていた事が分かり微笑ましかったです。緊張もどこかへ行きますね(^ ^)
普段のお舞台では出ない応援です。こういうノリも、アットホームな雰囲気ならではです。
小道具は中啓(ちゅうけい)と呼ばれる、公家や武家が笏(しゃく)のように持ち儀礼の際にしようされていた扇子と舞扇を使うのですが、今回はお扇子一本のみ。御祝儀らしい雰囲気の伝わるものを用意しました。

本来15分弱の作品を10分前後にして踊らせていただきました。あっという間に踊り終えた気がします。
普段のお浚い会とは違う場所、人、雰囲気の中での披露で、とても新鮮な気持ちで踊ることができました。
お誘いいただきました石井亨先生に感謝申し上げます。
地元昭島市で、こういった機会をいただきとても嬉しいです。普段なかなか日本舞踊を観たことがない皆さまに観ていただけるのはありがたいことです。
多摩地域で、昭島市で日本舞踊に触れられる機会があることを知っていただけたかな、と思います。
日本舞踊は劇場で観るものと思われがちですが、こういったチャペルやお座敷、ホールやお店などでも踊り、観る機会はございます。
日本舞踊が広まる機会が増えたら素敵ですね。
石井亨先生はじめメロディーの和、ご出演の皆様、ありがとうございました!
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