2021.11.17 日本舞踊

好きなことを続けること

私は日本舞踊が好きでお稽古を始めました。
「藤間美都也」の御名前を許され、師範試験を受け、そして人様に教えるようになりました。

抜きん出た才能があるのでもなく、
子供の頃からやってきたわけでもなく、「日本舞踊が好き。踊ることが好き。」と、いう気持ちだけでここまできました。

そして、今もお稽古を重ねています。

今まで、あまり自分に自信が持てず、
自分なんてたいしたことがない、というコンプレックスを抱えて生きてきて、なんだか色々とうまくいかない状況に四苦八苦しておりました。

日本舞踊を始めた時、三味線を始めた時、仕事やら生活環境がなかなか忙しくハードでしたので、お稽古やお浚い会に出たい私は、お休みを取りたくて必死に仕事しました。

仕事先で、そのために休んだり早上がりをする事はなかなか大変でした。

だからこそ
学業や仕事をしながらお稽古の時間を作る事の大変さはよく分かります。

社会的には習い事は「趣味」だから、
周りの方の理解を得ることがなかなかできず、自分も「仕事が忙しいのに趣味に時間とお金をさいていいのだろうか?」と悩むのです。

でも、それが好きなものだったら、
頑張って続けて欲しいです。

いかに時間を作ってお稽古に行けるか、続ける事ができるのか、と工夫する事。それはとても価値ある経験になります。

「趣味=好きなもの」だからこそ、大切にしていいのです。

「好きなもの」は「自分自身」。
好きなものを楽しむことは、自分を大切にする事なのだと今は強く思います。

好きなものをなんやかんや言ってくる人がたまにいるかもしれませんが、笑顔でそっと微笑み返していればいいのです。

三日も経てば心のモヤモヤも晴れて
お稽古していればいつの間にか「ま、いいか」
となりますよ(^^)

そうしていると、
心の筋肉が育って、たとえへこたれてもちゃんと自分で立ち上がれるようになります。

ポイントは「誰のせいにもしないこと」。仕事が忙しいから、用事があるから、人に何か言われたからやりたくなくなる…そんな日もあるかも知れませんが、好きなものから距離を置くのはもったいないです。

色々な困難をかいくぐって続けてきたものがあるだけで、強い芯が育ってきます。それは絶対に自信になります。

あまり取り柄のない私ですが、
日本舞踊、長唄三味線、長唄のお稽古を続けてきた事は確かな自信になっています。

そんな気持ちが、お弟子さんに伝わったら嬉しいな、と思いながらお稽古をしています。

伝統芸能のお稽古の醍醐味は
小さな事からコツコツと経験を重ねていく事ですし、それがやり甲斐に繋がっていく事だと思います。

積み重ねのお稽古を、
一緒に楽しんでいただけるお教室を目指したい私です。

日本舞踊の体験レッスンを行っております。お気軽にお問合せください。